良い服には立体感があります。
特にジャケットやスラックスに立体感があることは、その服の躍動感に繋がります。
ビジネススーツの選び方絶対外せない3つのポイント -2,形(立体感)編-
今回の記事では、スーツの形の重要なテーマの「立体感」についてお話します。
>>「関連記事」【スーツは自分らしい好みを取り入れたデザインで差をつける!ビジネススーツの選び方 絶対外せない3つのポイント -2,形(デザイン)編-】
【パーソナルカラーに合ったスーツで唯一無二の自分を誇る!ビジネススーツの選び方 絶対外せない3要素 ‐1,パーソナルカラー編‐】を読む
数ミリ~数センチの立体感が存在の違いを主張する
この生地をお読み頂いている方は、スーツなどのお召し物(もしくは洋服)に関心をお持ちだと思うのですが、日々服の立体感について意識されたことはございますか?
立体感の一番の秘訣は、型紙の数にあります。
安価な服は、作業工程を減らす為に型紙の数を減らしています。
人間の体は平面ではなく立体ですので、型紙を減らせば減らすほど着辛く、平たい存在になります。
『平たい存在』
これは服だけの事ではございません。
その服を選び、着ている人の存在も薄くなります。
主観や感想の話ではなく、物理的に薄いのです。
例えばジャケットの襟もとですが、襟の表面からバストまで、バストから脇の立体感があり背中の中心まで、ここにある厚み(距離)が良いジャケットとそうでない物は違うのです。
それは数ミリ~数センチの差かもしれませんが、いつも何となく目にしているものが数ミリ立ち上がっているとか、体に数センチ沿っているか否かは、存在感の違いを存分に発揮します。
これはほんの1例で、他にも襟の幅や形、袖山の出で立ち、丈やゆとりの具合など、存在感を主張するポイントは随所に有ります。
その各々が存在感を放つ事で、体感としても他の服を着ている時とハッキリとした違いを感じることが出来ます。
スーツと身体の間に出来る立体の空間に熱気や温度などの人間のエネルギーが宿り、服も着る人も『平たい存在』ではなくなります。
特に注意して頂きたいのが、近年トレンドのオーバースタイルです。
安価なジャケットに立体感は出せないので、子どもの遊びの服なのか大人の勝負服なのか、大きく差が付きます。
出来る人ほど利用している服の持つエネルギー
微妙な色の違いも襟の立ち上がり等の形も、ほんの少しの事に意識を使える、お金を掛ける事が出来るということがエネルギーの強さの表れです。
「お金持ち」と言われる人たちが力強いのは、良い服を着るというだけでもエネルギーが強くなるからであり、そしてまた、そんな服を着ているという意識が自信にも繋がっているのです。
立体感の秘訣は型紙の数のほか、縫製や裁断の技量によっても変わります。
良い衣服は長い時間を掛けて作られます。
近年ビジネススタイルのカジュアル化が加速し、プチプラや大型量販店で売られている軽いジャケット等SNS上で「映える」服が、何万というフォロワーを持つインフルエンサーに様々なコーディネートの組み合わせで沢山紹介されていますが、それは画像編集で美しく見えていたり、大量に購入し着用が出来る環境に在ることがよく見せているだけで、特別なビジネスプランを伝えたいここ1番の勝負の時に着る1着と考えたら、服のエネルギーは弱いのです。
もちろん様々ある私服の一つで、おしゃれ着や普段着なのであれば何も問題は有りません。
自分のビジネスを発表する場において、自分を勇気付けてくれるアイテムとして弱いのです。
一着、一着を丁寧に、全てエネルギーの高い物で選びましょう。
全てが自分の存在感を後押ししてくれる、心強い味方になります。
エネルギーが高い服というのは、自分を高めてくれる服です。
誰かに何かを見せる服ではなくて、着ている自分が肯定出来る服です。
ビジネスにおいて自分を肯定出来る時というのは、準備してきたこと、手掛けて来たこと、大切にして来たこと、想い、仲間、応援してくれた人、家族、そういった全ての存在を背負って立つ時です。
その瞬間に自分を包んでいる服です。一番外側の心です。
何となくで選ばずに、真剣に自分の一部として選んで下さい。
結果が変わります。
「2025/2/27更新 最新新着情報」
「パーソナルカラースーツ採寸・オーダー会」開催
春のワクワクシャツフェアー
最高のプロフィール写真が取れる撮影会
チェックしてくださいね。